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私は、前回のブログで書いた通り、2019年4月からとある大学の獣医学部に社会人ドクターとして入学し、博士号の取得を目指す予定です。
今回は、なぜ私が社会人ドクターになることを決意したか、という点について書きます。
これからお話しすることは当然ながら、所属する会社によって制度が異なるので、全てあてはまる方は少ないかもしれません。
ただ、社会人ドクターについて興味を持っている方にとって少しでも参考になるかもしれないと思いましたので、「私の場合こうだった」というお話をしていきます。
1. 出世につながる(他人との差別化が可能)
私の職種は、種類としてはほとんどが技術職という分類になります。具体的には、液体クロマトグラフィーやガスクロマトグラフィーといった手法で化学物質の濃度や変化を見るような機器分析を行ったり、実験動物を用いた試験を行ったりしています。
なので、ある程度の化学的な知識が必要であるため、職員のほとんどが大学院卒の修士を新入職員として採用していますが、博士を採用するケースはごく稀です。
そんな状況なので、限られた枠の中で社会人ドクターになることが会社に認められ、無事に博士号を取ることができれば、他の職員と差別化をはかることができ、優秀な職員として認識され、後々の出世につながると考えたのが、第一の理由です。
実際に、今の上司(課長クラス以上)を見てみると、博士号取得者は6~7割を占めています。
つまり、その博士号は入社してから取得したということになります。
つまりつまり、博士号取得は出世の可能性が高まるということですね^^
その事実は会社の同僚は大体認識していますが、大変だということであまり希望者が出ていないのが現状でした。
そこで、「向上心」、「出世欲」の塊であるくりりんは一念発起したわけですね☆
2. 経済的な負担がゼロ(学費、通学費用は会社持ち)
これはうちの会社の制度上の話なのであまり参考にならないかもしれませんが、博士号取得に関わる費用の全てを会社が負担してくれます。
学費はもちろん、大学へ訪問する際の交通費、宿泊費も会社持ちです。これがあったので社会人ドクターにチャレンジする気持ちがより大きくなりました。
3. 転勤リスクを軽減できる(専門性が高まる)
私の会社では事業所が九州の他に関西、関東にもあり、異動が毎年何人かの職員に命ぜられます。時には10年以上同じ部署だったのに、いきなり全く違う種類の仕事をする部署に転勤させられることもあります。
いきなり違う部署に転勤というのは、サラリーマンではよくある話ではありますが、私は結婚して子供も2人いる状況なので、できれば今の部署に長くいれたらいいなと思っていました。
博士号を取得し、特定の分野で専門的に学んだ人材だと認識されれば、お偉いさん方が適材適所的な考えで人材配置をしようとすると、「せっかく博士号まで取らせた職員なんんだからそこで活躍してもらおう」と考えるはずです。
実際に私の会社の博士号を取った上司をみても、最終的には博士号を取った専門分野を活かすことができる仕事に従事している人がほとんどです。
転勤リスクがどの程度軽減できるかは、会社によって大きく変わることだと思いますので、「そういう会社もあるんだな」といった程度で思っていただけたらと。
4. 結論
以上、私が社会人ドクターになることを決意した3つの理由をお話しました。
結論!!
より専門性の高い仕事を長くしたいのであれば、社会人ドクターになるのがおすすめ
社会人ドクターは簡単で平坦な道では無いことは自覚しているし、皆さんにも留意していただきたいですが、自分のキャリアプランを真剣に考え、より専門性を高めた仕事をしたい、その仕事に長く携わりたい、と思うのであれば、是非社会人ドクターになることをお勧めします。
興味があれば、まずは社会人ドクターになるにはどういうプロセスが必要があるかを周りの先輩などに聞いてみてはいかがでしょうか。
それでは今日はこの辺で。
んじゃまた。
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