どうも、くりりんです。
今回は、「投資信託のメリットその2」ということで、分散投資について取り上げたいと思います。
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1. 多様なパッケージで分散投資できる
□分散投資の必要性
投資する金融商品には様々な特性を持っています。
そして、それぞれの金融商品は、経済の流れの中で、様々な影響を受けながら変動しています。
そんな中、もし一種類の金融商品のみに投資していて、ある時その価格が暴落してしまったら、ただただ含み損を抱えることになってしまいます。
そこで、複数の金融商品で運用しておけば、ある金融商品の価格が下がってしまっても、それ以外の金融商品で利益が出ていれば、損失分をカバーできます。
この分散リスクが可能になるということが、分散投資を行うメリットであり、分散投資が必要である理由です。
□多様な金融商品のパッケージ
投資信託は、あらゆる分野の金融商品を投資の対象として扱っています。
株式や債券の他にも、不動産や金などにも投資する投資信託があります。
また、投資先としては、日本国内だけでなく、海外の先進国・新興国といった世界中の各国にも及びます。
現在、大手のネット証券会社の一つであるSBI証券において取り扱っている投資信託のファンド総数は2660件(積立ファンドのみ)もあります(1月12日現在、くりりん調べ)。
このように非常に多い種類のファンドから、「どのファンドを選び、選んだファンドをどれくらいの割合ずつ購入するのか」ということが自由に選ぶことができます。
2. 「インデックスファンド」で手軽に分散投資!
投資信託(ファンド)の種類は非常に多くの種類のものがありますが、運用会社の投資姿勢という観点で、パッシブ型とアクティブ型という二つのスタイルに分かれます。
□パッシブ型とアクティブ型
パッシブ型ファンドとは、「消極的」な運用スタイルで、ある市場全体の動きを反映するような運用を目指すファンドを指します。
このパッシブ型ファンドの代表選手が、「インデックスファンド」というファンドです。
インデックスとは、ある市場の「指数」を指します。
日本株式の場合だと、日経平均株価やTOPIX(東京証券株価指数)のことですね。
インデックスファンドは、こうした市場平均や指数といった「インデックス」とできるだけ同じような動くことを目指したファンドなのです。
一方、アクティブ型ファンドとは、「積極的」な運用スタイルで、市場平均や指数を上回ることを目指すファンドのことです。
アクティブ型ファンドの場合、運用担当者が持つ運用基準に従って選定した銘柄を取り扱い、良い運用成績を目指していくもので、ファンドによってその運用の方針や基準は実に様々です。
要するに、アクティブファンドは、運用のプロの腕っぷしにかかっているわけですね。
□パッシブ型とアクティブ型の比較
パッシブ型とアクティブ型のファンドの特徴を表にまとめてみました。
パッシブ(インデックス)型 | アクティブ型 | |
運用スタイル | 対象の市場の指数と同じ動きを目指す | 対象の指数を上回ることを目指す |
ファンド数 | 少ない | 非常に多い |
手数料 | ○(安い) | ×(高い) |
分散効果 | ○(高い) | △/×(やや低い) |
難易度 | ○(易しい) | ×(難しい) |
上の表では、パッシブ(インデックス)型の方が○ばかりですね。
これで私が勧めるスタイルがどちらかが一目瞭然だと思います。
それぞれの項目について簡単に説明します。
・運用スタイル:
上述の通りです。
・ファンド数:
アクティブ型がファンド全体の8~9割を占めているそうです。
・手数料:
パッシブ(インデックス)型は、アクティブ型のように企業分析やマーケット
分析が不要なため、低コストで済みます。
・分散効果:
パッシブ(インデックス)型の場合、市場の指数と同じ動きになるようにする
ために、その指数を決定する銘柄の比率とほぼ同じ比率だけ保有する戦略を
とっているため、戦略上、必然的に分散投資が為されているわけです。
具体的には、東証株価指数(TOPIX)に連動するインデックスファンドの場合、上場している約2000社の会社の株式を全て組み込んでいるわけですので、国内株式に関しては、これ以上ない分散投資といえそうですね^^
・難易度:
パッシブ(インデックス)型は、「市場の指数と連動する」というシンプルなものなので、「値動きが分かりやすい」というメリットがあります。
なので、投資信託初心者の方は特に、パッシブ型であるインデックスファンドがおすすめです。
結論。インデックスファンドがおススメです(出来レース)。

3. 簡単かつ最強の分散投資「全世界投資」
「インデックスファンドは一つの市場における投資において分散効果が高い」ことをこれまで話しました。
ではつぎに、「インデックスファンドにはどういう種類があるのか」を説明してきます。
インデックスファンドで対象にしている指数にはどういったものがあるかを下の表にまとめました。
分類(地域、金融商品) | インデックス(一例) |
日本国内株式 | ・日経平均株価(日経225) ・東証株価指数(TOPIX) ・日経ジャスダック平均株価 |
日本国内債券 | ・NOMURA-BPI総合 ・DBI総合 |
海外株 | ・ダウ平均 ・MSCI コクサイ・インデックス |
海外債券 | ・シティグループ 世界国債インデックス ・バークレイズ・キャピタル米国総合指数 |
日本国内不動産(国内REIT) | ・東証REIT |
海外不動産(海外REIT) | ・S&PグローバルREIT指数 ・S&P新興国REIT指数 |
その他(コモディティ*) | ・S&P GSCI商品指数 |
*コモディティ(Commodity)とは、「商品」のことを指します。
商品先物市場で取引される原油、ガソリンといったエネルギーをはじめ、金やプラチナなどの貴金属、大豆などの穀物などが投資対象になります。
表を見てわかる通り、日本国や海外(先進国/新興国)というあらゆる地域において、株式や債券、不動産、コモディティといったあらゆる市場を対象にしたインデックスがあり、これらの指数に連動するインデックスファンドも存在します。
それでは、これらのインデックスファンドに全て投資すれば、どういうことになるでしょうか?
そう、全世界に投資することになります(キリッ)。
なかなかたいそうな言い方ですが、キャッチ―なワードなので業界的にはよく言われているようです。
世界中の株式、債券、不動産のファンドを購入する「全世界投資」。
分散投資としてはこの上ない手法だと思いますので、おススメです。
ここまで読んで、内容を理解していただいた方の次の疑問として、
「じゃあ、それぞれのファンドをどれくらいの割合で買えばいいの?」
と思うのではないかと思いますが、各ファンドの購入割合とリスク/リターンについては難しい部分なので、別の記事でガッツリまとめたいと思います(内容重いですが)。

4. まとめ
今回は、投資信託のメリットである「分散投資が手軽にできる」という点についてお話ししました。
また、「インデックスファンドを購入すれば、気軽に分散投資ができますよ。」
とか、「日本国内や海外のインデックスファンドを少しずつ購入すれば、気軽に全世界に投資することが可能ですよ。」
ということも説明してきました。
まだ投資信託を始めていなくて、投資で資産運用をすることに興味がある方は、是非、「インデックスファンドで全世界投資」を検討されてはいかがでしょうか。
それでは今回はこの辺で。
んじゃまた。
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